サッカーのフォーメーションについて

サッカーのフォーメーションの概説

 サッカーではプレイヤーがそれぞれのポジションを担っていますが、各々が異なる役割を与えられたプレイヤーをフィールドに配置した時に現れてくる配置隊形をフォーメーションと呼びます。日本語で陣形と呼ぶ時もありますが、このフォーメーションについては様々な研究がなされ、様々な監督によって工夫された形が考案されています。

 時代によってもフォーメーションは移り変わっていき、特定の時期に一時代を築いたチームとともに語られることも多いです。
 フォーメーションは非常に奥深く、それについてここで深く語ることはできませんが、代表的なフォーメーションについて解説しますので、ここではそのイメージをつかんでもらえばと思います。

 ちなみに、フォーメーションを呼ぶ時は数字を連ねた名前で呼称され、ゴールキーパーを省いてDF、MF(ディフェンシブ、オフェンシブでさらにもう一段階に分かれる場合も)、FWの順に各ポジションごとの人数を並べて、「3-5-2」のような名称を持っています。同じ人数配分であってもプレイヤーが水平に配置されているフラット型や、ひし形に配置されるダイヤモンド型など様々な違いがあります。

・4-4-2
 DF4人、MF4人、FW2人が配置されるフォーメーションです。MFはダイヤモンド型にしたりなどの変化もあります。
 1982年ワールドカップのジーコ、ソクラテス、セレーゾ、ファルカンら「黄金の四銃士」を擁するブラジル代表や「シャンパンサッカー」の愛称で知られるミシェル・プラティニらによるフランス代表などが使用したことで知られるフォーメーションです。中盤にスター選手が多いことからMF4枚の布陣となったという説もありますが、現代でもアトレティコ・マドリードなどの強豪が使用するフォーメーションですね。

・4-3-3
 DF4人、MF3人、FW3人を配置したフォーメーションです。1966年のワールドカップの決勝トーナメントでアルフ・ラムゼイ監督が率いるイングランド代表などが使用したことから広まったフォーメーションと言われ、それまでブラジル代表が用いていた4-2-4などのフォーメーションと異なる形として注目されました。現代ではジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティーなどで知られます。

・3-5-2
 DF3人、MF5人、FW2人からなるフォーメーションです。MFについてはディフェンシブハーフ3人と、サイド攻撃を担ったり、守備時はサイドバックに近い役割を果たすサイドハーフ2人という構成になる場合など変化があります。この3-4-1-2ともいうべきフォーメーションは日韓ワールドカップ時の日本代表でフィリップ・トルシエ監督が採用しました。

・4-5-1
 DF4人、MF5人、FW1人で形成するフォーメーションです。ディフェンシブハーフ3人とオフェンシブハーフ2人に分かれる4-3-2-1、いわゆるクリスマスツリーと呼ばれるフォーメーションなど、同じ4-5-1でも様々な形態に分かれます。カルロ・アンチェロッティ監督率いるACミランなどが好んで使用したことで知られています。

 以上のように様々なフォーメーションが考案され、それぞれの選手が担う役割によって多種多様なサッカーを生み出しました。また、試合中にこうしたフォーメーションは一定ではなく、状況によって変化するなど、現代ではますます複雑になっています。

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