サッカーのポジションといえば、プレイヤーがそれぞれゲームの中で果たすべき与えられた役割を表すものですが、ご存知の通りGK(ゴールキーパー)、DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)のどれかを担うことになります。
ただし、それぞれのポジションの中でも細かく役割が細分化し、特別な役割を与えられて特定の名称で呼ばれるポジションもございます。
すでにサッカーに詳しい方には当然既知の情報でしょうが、サッカーのことを知らない入門者の方のためにそれぞれのポジションの中で特定の役割を持ったポジション名について解説します。
<DFの名称>
・CB(センターバック)
文字通りフィールド中央の守備を担うディフェンダーの名称です。ゴール前で敵の攻撃陣を防ぐ役割を担っています。
特に、マンマーク(特定の選手に張り付いてディフェンスする戦術)時に相手フォワードをマークする左右のセンターバックをストッパーと呼称し、特定のマークを持たず攻撃のために飛び出してきた相手選手に対処したりこぼれ球をクリアするなどカバーのプレイを行うポジションをスイーパーと呼称します。
さらに、攻撃参加するスイーパーポジションをリベロと呼び、その攻守に担う役割の広さが特徴です。
センターバックはクロスをヘディングで決めようとする選手と空中戦をしたり、ボールの奪い合いで体をぶつけることも多いため、高身長で強靭な身体能力を持つ選手が適任となるポジションです。
・SB(サイドバック)
4バックや5バックのフォーメーション時に左右両端を守るディフェンダーの名称です。英語ではフルバックと正式には呼ばれるようです。
左右に侵入しクロスを上げようとする相手のオフェンスを阻止するほか、積極的にサイド攻撃に参加するなど運動量が豊富なポジションです。
センターバックと違い、ゴール前を守る機会はやや少ないため必ずしも身長や跳躍力を要求されませんが走力やスタミナのある選手に向いているポジションといえるでしょう。
<MFの名称>
・OMF(オフェンシブミッドフィルダー)
攻撃的ミッドフィルダー、トップ下とも呼ばれるポジションです。
フォワードの後ろ、ミッドフィルダーの最前線のポジションで、パスでフォワードをアシストしたり自身がボールを持ち込んでシュートしたり、時に相手のミッドフィルダーをマークしたりなど多様な役割を担う非常に負担の多いポジションです。
・CMF(セントラルミッドフィルダー)
4-4-2などのMFがフラットに並んだポジション配置の際の中央の2枚のMFを指します。
攻守を共に担うポジションであり、高い技術と体力を要求されます。日本ではセンターハーフなどの名称で呼ばれることもあります。
・SMF(サイドミッドフィルダー)
中央のCMFに対して両サイドのMFを指すポジションです。攻撃参加時はサイド攻撃を担い、正確なクロスを上げることを求められます。
とくに3バック(ディフェンスが3人で構成されるフォーメーション)の場合はウィングバックと呼ばれます。
・DMF(ディフェンシブミッドフィルダー)
守備的ミッドフィルダー、あるいはボランチとも呼ばれるポジションで、ディフェンスラインのカバーリングと同時に攻撃の起点となるパスを出すポジションでもあります。
またカウンター時のロングパスの起点となったり、ミドルシュートを撃つ機会もあるなど、非常に技術を要求される重要なポジションです。
<FWの名称>
・CF(センターフォワード)
敵陣に最も近い位置に配置され、FWの中で必ず一人は担う必要があるポジションです。
点をとるストライカーポジションであり、ヘディングによる空中戦やドリブルからのシュートなど、あらゆる意味で得点力を要求されるポジションです。
・ST(セカンドトップ)
CFより下がった位置に配置され、ツートップのフォーメーションでよく見られるフォワードのポジションです。
相手のDFを撹乱してCFにボールを供給したり、その陰から飛び出してシュートしたりなど、高いドリブル能力を持ちテクニシャンのプレイヤーが適任といえるでしょう。
・WG(ウインガー)
3トップのフォーメーションで左右に配置されたフォワードです。
古典的にはサイド攻撃を担いクロスを上げてゴールチャンスを演出するポジションですが、近年では攻撃専門のポジションはあまり見られず守備も行い、中央への動きもするプレイヤーが増えたため本来的な意味のWGという概念は変わりつつあります。
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