サッカーの戦術について

サッカーの戦術用語の解説

 サッカーの戦術については、個々の選手の技術に加えて試合を左右する重要な要素として監督の力量が問われる最大の見せ場です。
 この場では戦術について幅広く解説するのはとても無理なので、「ハイスクールイレブン」内に登場するいくつかの戦術について簡単に解説していきたいと思います。

・攻撃戦術「ポゼッション」と「カウンター」
 ポゼッション重視とカウンター重視のサッカーというのは対比的に語られることが多いですが、その概要を示します。
 ポゼッション重視のサッカーとはロングパスを避け、正確で短いパスを回してボールを相手に奪われないように保持し、徐々にラインを押し上げて相手のゴールに迫るタイプのサッカーです。
 現代のスペイン代表などがその代表的な例ですが、高いボールの支配率を誇り守備と攻撃を同時に充実させる戦略ですが、高いパス技術と足元のボールコントロールを要求され、カウンターのような速攻ではないため相手の守備をじっくり崩す必要が生じてくるなどの難点もあります。

 一方、カウンター重視のサッカーは守備を固めてあえて全体のラインを下げることで相手に攻めさせ、ボールを奪って素早い反転攻勢をかけるタイプのサッカーです。
 自陣で守って前線にロングパスを出すロングカウンターや、相手陣営でボールを奪ってゴール前に速攻をかけるショートカウンターなど、カウンターにも様々なパターンがあります。
 粘り強く守備を固める必要があり、相手の攻撃で失点するリスクが増える他、高い技術と身体能力のあるストライカーがいなければなかなか成立しないという難しさもあります。
 しかし、特に地力で勝る相手にワンチャンスで勝利する可能性があるなどの魅力もあります。

・守備戦術「ハイプレス」と「リトリート」
 「ハイプレス」は「フォアチェック」とも呼ばれ、相手から見て低い位置でボールを回すDFなどに前線のプレイヤーが積極的にプレスをかけてボールを奪いに行く戦術です。
 相手のミスを誘ってゴール前でチャンスが生まれやすくなるとともに、相手の攻撃の起点で積極的にプレッシャーがかかることになるので、相手チームのビルドアップを難しくさせる効果もあります。ただし、前線のプレイヤーに体力的な負荷もかかることになります。

 「リトリート」は自陣にほとんどの選手が素早く戻り、低い位置で守る戦術です。素早く守備陣形を整えることになるため相手の攻撃に対応できますが、相手からのミドルシュートを浴びたり、中盤でのボール支配を許す可能性があります。
 ただし、ロングカウンターを狙うチャンスも生まれるため、カウンター型のチームにとっては利点が多い戦術といえます。

・チームタイプ
 ポゼッション型のチームかカウンター型のチームかなどにも通ずるところがありますが、プレミアリーグのロングボールを重視したキックアンドラッシュや、それと対照的なスペイン代表のティキタカなど、チーム全体の戦術としてロングパスによる攻撃を重視したり、ショートパスを重視したりといった特色があります。
 試合の場面によって様々なプレイをするのは当然ですが、チーム全体のカラーとなるプレイをそれぞれ持っているのも重要だといえるでしょう。

「ハイスクールイレブン」で戦術を自由に決めてサッカーを楽しもう

 「ハイスクールイレブン」は、今挙げた戦術のほかにも交代の優先度や攻守のバランスなど細かくチームの戦術を設定することができます。
 高校サッカー部を率いる監督として、最適な戦術を考えて大会の優勝を目指してみてください!

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